外科学講座の紹介-About us-

外科学講座の特徴

診療の特徴

岩手医大外科学講座では、76の病床を有し、「上部消化管/食道・胃疾患」「下部消化管/大腸疾患」「内視鏡外科」「内分泌外科/乳腺・甲状腺」「一般外科」「小児外科」を診療内容としております。

教育の特徴

koza-01学生の教育は、総論として、外科的診断法、基本的手術手技、外科的処置を中心に学びます。各論では、各種疾患のなかで主として「消化器」「内分泌疾患の症候診断」「外科的治療」「腹腔鏡下手術の理論」を学び、さらに臨床実習により実際的なことを体験しながら、将来の真摯な医師としての態度も身につけます。

元来、「内科」と「外科」は表裏一体の関係にあります。 内科的知識を併せ持ち、本学建学の精神である「誠の人間、誠の医師、良医」を目指して、「謙虚な外科医」たることを目標に、日常の患者様の診療の中から学ぶ姿勢を忘れずに、日々前進する気持ちを持ち続けて欲しいと願っております。

「外科の魅力」を感じて、一人でも多くの仲間が集まってくれることを願いながら─。

研究の特徴

研究内容は、次項のように、多岐にわたりますが、あくまでも臨床に還元できるものを目標として努力しております。

臨床面では「内外合一」の原則を重んじ、内科的知識をも併せ持ち、患者様を全人的にとらえ、しかも「治療・全身管理」ができる「オールラウンドの力を有する臨床外科医」の育成を目指しております。

外科学講座の歴史

外科学講座の歴史は古く岩手医科大学の前身である岩手医学専門学校の創立1年後の昭和4年、副島鎮雄の教授就任まで遡る。

その後、昭和5年に三宅徳三郎、昭和13年には永松之幹が教授となり、昭和19年には瀬田孝一が教授に昇任した。

昭和24年に医科大学に昇格し、昭和31年第2外科の開講に伴い外科学第一講座となった後も、瀬田は在任35年間にわたり当教室の基礎を築き、大きな発展をもたらした。

昭和54年の瀬田の退職後、同年東北大学第2外科助教授の森昌造が教授に赴任した。各疾患別グループ制を確立し、研究活動にも大きな躍進がみられた。

昭和61年森が東北大学第2外科教授へ転任し、昭和62年6月に斎藤和好が外科・内科では初の母校出身の教授に昇任し、良き伝統と誠の医師としての真摯な態度を継承、内視鏡手術等の外科学の更なる進歩に貢献した。

平成17年斎藤の退職後、同年9月慶應義塾大学外科学専任講師の若林剛が教授に就任、患者様を中心として最良の治療が選択・実践可能な「チーム医療」を基盤として、内視鏡外科の指導的施設としての発展と北東北での肝移植を実現した。

平成27年8月に同科准教授 佐々木章が教授に就任した。

短期研修・長期研修

短期研修、長期研修を受け付けております。連絡先:大塚幸喜(kokiotsu@iwate-med.ac.jp

国内留学体験記 三宅 孝典

私は平成28年度の一年間、岩手医科大学付属病院外科学講座の下部消化管グループに鳥取県立厚生病院から国内留学をさせていただきました。

香川県出身で大学からは鳥取を中心とした山陰で生活をしていた私は東北に行ったことも学生時代に1度きりというような場所でほぼ縁もゆかりもない土地ではありました。

しかし、外科医として仕事をしていく内に岩手医科大学の外科学講座の御名声を度々、目や耳にするようになり、その中でも私の場合は下部消化管グループの大塚 幸喜准教授の御発表や手術手技を度々拝見するようになり、いつしかここで学びたいという気持ちに変わっていきました。

岩手医科大学の外科学講座は鏡視下手術において全国でも非常に技術レベルの高い施設として有名であり、その中でも大塚先生の手術手技は非常に有名であり、また指導者としても非常に高い評価を得られています。

私の場合は、研修会で指導に来られていた際に、自分から勉強に行かせていただけませんかといきなりお願いをしました。全く見ず知らずの私にいつでも意気込みがあるなら来てくださいと笑顔で返してくれた時のことをしっかり覚えています。

有頂天のまま、2年間色々な準備をして実際、行けることになり、直前になって全く知らない場所と全く知らない先生方や医療スタッフの方々とうまくやっていけるのかなと不安も出てきましたが実際に行ってみるとそれも杞憂に終わりました。下部消化管グループの先生方はもとより、他グループの先生方も最初慣れない私に非常に気を使ってもらい、非常に研修をしやすい環境でまた医局員のみなさんの学会活動や研究などの姿勢も非常に熱心で刺激を受けました。

実際の下部消化管グループでの研修では、大塚先生の手術手技が普段から公開されているビデオと同じ高い水準での手術を毎回されており、定型化された手技をグループのみんなが理解しており、誰が術者、助手であっても同じ方向に向かって手術が行われていることに驚きました。もちろん、大塚先生が行う手技は飛びぬけており、全く急いでいないのにあっという間に手術が進んでいき、手術が今までに経験したことのない時間で完了してしまうという匠の技を何度も間近で見させていただきました。自分が執刀した際にはビデオを見ているだけではなかなかわからない力加減や鉗子などの細かな使い方などもご指導いただき、手術が無事終わった後も、その日のうちに手術ビデオを一緒に見ていただき、もう一度ご指導を頂ける素晴らしい時間を過ごさせていただきました。下部消化管グループは平成28年度、国内留学2人を含めて7人で診療を行っており、完全グループ制のため、最初は戸惑いもありましたが慣れてきてからは本当にチームとして機能しており、毎年、岩手医科大学の外科学講座もしくは大塚先生の御名声により症例数は毎年記録更新されて、今年度も今までで一番多い症例数の年となりましたがどんなに忙しくてもこの7人で頑張れば、やっていけると思える素晴らしい先生方とも出会えました。

本当はまだまだ研修を続けて学びたいことばかりで一年間の研修で鳥取に帰る事となり、後ろ髪を引かれる思いですが岩手で学んだこと、大塚先生より学んだ手術手技だけではなく、医師、また人としての考えを出来るだけ身につけて医療を提供できればと考えていますし、これからも交流をさせていただきたいと考えています。 

最後になりましたが、今回の研修を許可してくださった大塚 幸喜准教授、佐々木 章教授、日々ご指導を頂きました医局員の方々、医療スタッフの方々に心より感謝を申し上げます。

 

岩手医科大学での国内留学レポート 上嶋 徳

浜松医科大学外科学第二講座 大腸グループ

内視鏡外科技術認定医取得を目標とし平成27年4月から浜松医科大学外科学第二講座より岩手医科大学外科学講座、下部消化管グループに2年間国内留学をさせていただきました。

学生時代に大塚幸喜先生の手術に大変感銘を受け消化器外科医を目指すことになった経緯もあり、大塚幸喜先生の下での修練を熱望いたしました。当時、留学のオファーを快く受けていただき大変感謝すると共に、必ずや2年間で技術認定医を取得し帰局する事を心に誓ったとことを覚えております。

学会、研究会等で大塚先生の手術手技は拝見させていただいておりましたが、実際の手術はやはり無駄のない鉗子操作、的確な剥離・血管処理、全国の消化器外科医がお手本とする手術手技でありました。定型化された手技はグループ内の先生方で共有されており、私自身も同様の指導を受けました。これまでの国内留学の先生方の技術認定医合格実績は実際に自分が指導を受けて初めて分かりました。熱心に指導してくださる上司の先生方、繰り返し手術ビデオを見返す習慣、定期的なビデオクリニック、シュミレーターによる訓練などにより自分の中で手術手技・行程のイメージが構築されていくことで技術向上がなされるということが実感できました。

岩手医科大学外科学講座は母校の医局であり先輩・後輩も多く、盛岡も学生時代に6年間過ごした地であり、赴任してすぐに滞りなく生活をスタートする事ができました。チームの雰囲気も良く、それぞれの学年が各々の役割分担を担っており、うまく稼働していたと思います。忘年会の出し物が2年連続で優勝した実績にもチームワークが反映されたのだと思います。

留学期間の2年はあっという間に終了しました。手術手技は勿論、各部署のスタッフと連携をとる事の重要さも学びました。学生の教育の難しさも学びました。

最後になりますが、今回の研修を許可し受け入れて頂きました大塚幸喜先生、日々ご指導頂きました佐々木章教授をはじめ医局員の先生方、医療スタッフの方々に心より感謝申しあげます。

 

岩手医大に国内留学をして 遠藤久仁

endou_2私は平成24年4月に福島県立医科大学から岩手医科大学外科学講座、下部消化管グループに国内留学という形で診療に混ぜていただいています。 というのも、昨年学位の仕事が終わり、今まで所属していた外の世界で腹腔鏡下手術を勉強したいと考えていたところこのお話をいただけたためです。

岩手医大外科では鏡視下手術が盛んに行われ、技術のレベルが高い事で有名です。下部消化管グループ長の大塚先生の腹腔鏡下大腸手術は何度か研究会で見せていただいた折、勉強させていただきたいと考えていたので、喜んで岩手にお世話になることとしました。

こちらに来て、研究会で見せていただいたような手術を毎回行っている大塚先生、ほとんど大塚先生と同じ手術をしている同年代の先生方に連日刺激と衝撃を受けております。また、平成24年度はこれまでで最も手術件数が多かった年だったとの幸運にも恵まれ、多数の手術に入らせていただき、手術を間近で見ることができ大変勉強になりました。

手術以外に関しても、カンファランスや研究に対する姿勢もアクティブで見習う点が多々あり、本年度はその流れに乗せていただき今までになく学会参加・発表することができました。

研究会も多く、たびたび日本のトップの著名な先生方が講演にいらしており、勉強する機会や若手への刺激が多く大変うらやましい環境でした。

医局員と同様に扱っていただきご指導いただいた皆様に大変感謝しております。 さまざまな刺激的な事が盛りだくさんな一年でして、今年度の成長を今後に生かし、よりよい医療を行っていけるようさらに努力をしいこうと考えています。

2013年内視鏡外科学会技術認定医試験(大腸分野)合格しました。

外舘 幸敏

(財)脳神経疾患研究所附属 総合南東北病院

私は内視鏡技術認定医取得を目指し、平成25年5月より福島県郡山市の総合南東北病院から岩手医科大学外科学講座、下部消化管グループに国内留学という形で腹腔鏡下大腸手術を学びに来ております。下部消化管グループ長の大塚幸喜先生の素晴らしい手術手技は今までも全国学会、研究会、セミナー、手術見学などで何度か拝見・拝聴する機会があり、その度に感銘を受けておりました。短期ながら研修させていただける機会を知らされた時には大変うれしく思ったのと同時に、身の引き締まる思いだったのを今でも覚えております。

研修に入り、実際に日常の手術を見て、まず驚かされたのは、学会・研究会で見ていたものと同様の綺麗な術野であったこと、また、手術が穏やかにスピーディーに進むこと、毎回、同様の手順で手術が進み、定型化・パターン化が確立している手術であること、それを学び、知識・技術を習得した大塚先生以外の先生たちも大塚先生と同じような手術を行えていること、でありました。それにより、ここでの多くの手術を見て・聞いて・真似れば、このような手術ができるはずという確信を得る事ができ、迷いなく研修に没頭することができました。

私は医局外の人間であり、研修当初は、受け入れてもらえるのだろうかと不安も感じてはおりましたが、下部消化管グループの木村聡元先生、箱崎将規先生、松尾鉄平先生をはじめ、医局の先生方には、大変よくしていただき、非常に研修しやすい環境を与えていただきました。また、カンファランスや学会などへ姿勢が非常に活気に満ち溢れており、同年代の多くの医師からも良い刺激を受けることができました。

日常の診療のみならず、北上川川下りや安比リレーマラソン、忘年会での医局グループ単位での出し物など、遊びの要素を含んだ場においても、医局員が皆、一生懸命にまた楽しそうに参加しており、岩手医大の底力を目の当たりにするとともに、そこにご一緒することができ、ひとつひとつが楽しい思い出となりました。

今年(H26年)5月に岩手医大での研修を終えるにあたり、大変後ろ髪引かれる思いはありますが、福島に戻った折には、岩手医大で学んだ知識、技術を福島の患者さんの為に大いに生かしていければと思っております。

最後になりましたが、今回の研修を許可くださった若林教授、大塚先生、私を医局員であるかのように優しく接してくださり、またご指導くださった医局の先生方に心より感謝申し上げます。

2015年内視鏡外科学会技術認定医試験(大腸分野)合格しました。