教育活動-Educational activities-

第44回 Annual Scientific Congress of The Royal College of Surgeons of Thailand (RCST)

岩手医科大学 外科学講座 梅邑 晃

この度、日本内視鏡外科学会理事長渡邊昌彦先生、国際委員会委員長笠間和典先生の御高配を賜り、日本内視鏡外科学会との合同セッションの演者として第44回Annual Scientific Congress of The Royal College of Surgeons of Thailand (RCST)への参加の機会を頂きました。まずは、今回の演者のご推薦を賜りました佐々木章教授に深謝致します。さて、2019年7月13-16日にかけてパタヤで盛大に開催されましたRCSTでは、会長招宴やFamily Nightといった現地でのhospitalityに大変な感慨を覚えたとともに、全てのセッションが英語で行われていたことに衝撃を受けました。国内学会でも一部英語化の流れがありますが、RCSTでは発表から質疑応答まで全て英語で行われ現地の先生方の語学力の高さに圧倒されました。

今回、自分に与えられた発表テーマはbariatric/metabolic surgeryについてでしたので教室の腹腔鏡下スリーブ状胃切除術後肥満関連疾患の改善効果について発表させて頂き、現地の外科医ともディスカッションを深めることが出来ました。日本からも御高名な先生方が同じセッションで発表されており、大変貴重な機会を頂いたことを改めて感じました。この機会を糧に今後も国際学会で怯むことなく発表し、後進にも国際学会の重要性を示していきたいと考えております。最後に、留守中に病棟・外来管理を快諾して頂いた医局員の先生方に感謝して稿を終えたいと思います。

第14回アジア太平洋内視鏡外科・腹腔鏡外科学会(ELSA)

安藤 太郎

今回、2019年の11月21から23日に開催されたタイのチェンマイにてアジア内視鏡外科学会に参加する機会を与えて頂き、当科における腹腔鏡下膵頭十二指腸切除術の短期成績について発表させて頂きました。梅邑晃先生、木村拓先生と主に行動を共にし、会期中に佐々木章教授も発表を見ていただきました。

海外での口演発表は初めてであり、とても緊張しました。座長の先生はインドの方で、あまり聴き慣れない独特な発音と自分のリスニング能力の低さもあり解読するのに難渋しましたが、無事に発表を終える事はできました。慣れない海外環境で発表する事は、国内での英語での発表とはまた一段も二段もハードルが高い事を痛感しました。

しかし、以前にシカゴで開催されたアメリカ外科学会(ACS)に参加した際には感じられないアットホームな感じる事が出来ました。国内学会で活躍される著名な先生方とも身近に交流することが出来た事や、タイの暖かな気候とチェンマイの街全体の雰囲気もそう感じさたのかもしれません。チェンマイのお寺も巡る事ができ、日常と離れた静謐な時間もとても心地良かったです。

会場では、上司である梅邑先生が堂々と発表している姿や、活発に海外のエキスパートとDiscussionしている姿を見て勇気をもらい自分も頑張ろうと思いました。

今後、当教室での手術手技・研究成果を国内外に精力的に発信できるよう精進してまいります。

今回の発表にあたり、御指導を頂きました肝胆膵グループの先生方に心から感謝申し上げます。

木村 拓

私は今回、2019年11月21日~23日にタイのチェンマイで開催されたThe 14th Asia-Pacific Congress of Endoscopic and Laparoscopic Surgeons of Asia(ELSA)に参加させて頂きましたので、ご報告致します。

ELSA2019のテーマは“MIS United; The One World”であり、その名前の通り、アジア圏の外科医が集い、内視鏡・腹腔鏡下手術に関連する画期的なアイデアや技術などを提示し、意見を交換し合うことで最新の医学的知識を共有しあうことを目的とした国際学会です。

私は、ELSAに参加する1年半ほど前にThe 34th congress of the Pan-Pacific Surgical Association Japan Chapter(PPSA-JC)に参加した経験があります。よって海外学会は今回で2回目の挑戦ではありましたが、PPSA-JCは若手医師の海外学会の登竜門として日本人主体で開催される学会であり、異国の医師と本格的に交流をするのは今回が初めての経験でした。

私は“Laparoscopic surgery for congenital biliary dilatation in adults”という演題で、成人における先天性胆道拡張症に対する腹腔鏡手術の有用性に関する口演を行いました。事前準備では、抄録から発表に用いるスライド作成に至るまで、当時私が所属していた肝胆膵チームの先生方をはじめ、医局の先生方に手厚くご指導を頂きました。自身の英語力を少しでも上げるために関連する医学英語や短いフレーズを可能な限り学習して本番に臨みました。発表に際しては今まで参加してきた学会発表とは全く異なるプレッシャーがあり、大変緊張するものでした。観衆からの質疑に関して答えたいことをうまく英語で話せず歯がゆさが残る発表となりましたが、共同演者の先生の助け舟もあり何とか発表を終えることができました。話し方や表現など他の医師のプレゼンテーションの仕方を学び、また、それ以外でコミュニケーションをする時間は大変有意義で、英語を学びたい、という意欲を掻き立てる貴重な経験をさせて頂きました。

学会以外の時間では、寺院巡りツアーに連れて行って頂き、心躍る素晴らしい時間を堪能しました。チェンマイは文化と信仰の中心地、「古都」と呼ばれるだけあり、仏教が色濃く根付き寺院が多数存在する美しい街です。町には「ナイトバザール」と呼ばれる夜に賑わう広い商店街があり、食事も含めた異文化に触れることができました。

最後になりますが、この様な貴重な機会を与えて頂いたこと、加えて今回の学会に際して多大なるご指導を頂いた先生方、支援をして頂いた皆様に心より感謝申し上げます。

第35回環太平洋外科系学会日本支部学術大会(PPSA-JC)

中村 侑哉 (医学部研究科博士課程 3年)

今回、The 35th congress of the Pan-Pacific Surgical Association Japan Chapterに参加させていただきました。自分の結婚式はハワイで行っておりまして、今回が3回目の渡航でした。まさか、学会で再度訪れることになるとは考えておりませんでした。国内の学会発表はこれまで何度か行っておりましたが、英語での発表は、まず普段英語に触れる機会もほとんどないために非常に不安なものでした。いきなり英語ができるわけではないので、日ごろから英語学習に意識しておりましたが、なかなかうまくいかずにおりました。実際のところは発表練習を何度も繰り返して、考えうる質問を多くあげ、どんな質問にも対応できるようそれに対する回答を徹底的に覚えてのぞみました。今年度の学会は例年と異なり、ポスター発表がなくすべてオーラルでの発表でした。練習、準備の甲斐もあって質問も用意していたものを少し言い換えたりなどで、何とか発表を終えることができました。他の発表者の方で非常に英語が上手な方も多くいらっしゃって感心いたしました。学会以外ではハワイを堪能させていただきました。買い物をしたり、ロミロミ、ステーキを食べたり、ダイヤモンドヘッドに登ったりと楽しく過ごすことができました。

今回は日本人のみで行われた海外発表ですが、来年度参加を予定しているThe Asia Pacific Congress of Endoscopic and Laparoscopic Surgeon of Asiaではアジア圏のさまざまな国の方が集まり、日本人英語よりさらにレベルアップした語学力が必要とされると伺っております。改めて普段から英語に触れていることが大切と思いましたが、限られた時間の中で日々の業務に加え学ぶのは困難なことと思います。学会発表のための英語力ではなく、単に英語を習得したいというモチベーションが非常に大切と、この学会を通して考えました。

岩手県立久慈病院で3年目として勤務させていただいた中で参加させていただきました。また、学会には妻も同行させていただき、同業でもあり彼女にとっても非常に有意義な経験をさせていただきました。最後にこのような機会を与えていただいた佐々木教授、ご指導いただいた久慈病院の吉田院長、遠野先生、皆川先生、伊藤先生、八重樫先生、石岡先生、演題についてご助言いただいた高橋先生、引率いただいた長谷川先生他、先生方に感謝いたします。本当にありがとうございました。

有吉 佑 (医学部研究科博士課程 2年)

2019年2月18日~3月2日にHonolulu, Hawaiiで開催された第35回環太平洋外科系学会日本支部会に参加しましたので報告させて頂きます。

学会ではoral presentationとして、「Laparoscopic surgery for right-sided colon cancer by intraperitoneal ileal dissection」という演題で発表しました。腹腔鏡下結腸右半切除において、腹腔内で回腸を切離することにより、良好な視野下で郭清が行えること、また、腹腔外への腸管挙上の際に腹壁の切開が最小限で済むことを、181例の同手術データより検討し、報告しました。

海外発表、また、英語での発表は初めてであり、事前に準備は行ったものの、自分の力不足を痛感し、今後もなお一層の努力を心に誓いました。学会では消化器外科だけでなく、外科系の多くの医師が発表を行っており、これは貴重な経験で非常に勉強になりました。

今回の発表にとどまらず、今後も論文や学会発表などの学術活動について積極的に行っていきたいと思っております。

最後になりましたが、今回このような貴重な機会を与えて頂き、佐々木教授をはじめ、大塚先生、教室の先生方に厚く感謝申し上げます。

早野 恵 (医学部研究科博士課程 2年)

今回、2019年2月28日から3月2日にかけてHonolulu, Hawaiiで開催されたThe 35th The Congress of the Pan-Pacific Surgical Association Japan Chapter (第35回環太平洋外科系学会日本支部学術集会)に参加しましたのでご報告させていただきます。

この学会は当科では大学院1年生が初めての国際学会発表の場として参加することが多い学会で、日本人主体の学会ではありますが、様々な外科系の若手医師が国際学会発表を行います。私も初めての国際学会への参加であり、貴重な経験のできる機会と思い参加させていただきました。

今回は全ての発表がoralであり、「A case control study comparing reduced port and conventional laparoscopic Well’s procedures for rectal prolapse treatment」という演題で発表しました。指導していただいた梅邑先生には、私の英語や知識の至らない点を含め、忙しい中で何度も原稿の読み合わせをしていただいたり、熱心に指導していただきました。また、質疑応答に関してもある程度の質問を想定し、回答を準備したうえで発表には臨みました。原稿を頭に入れておけば、それを発表すること自体は滞りなく終わりましたが、やはり質疑応答となると自身の英語力のなさからうまく回答をすることができなかったり、質問の意図をくみ取ることができずに終わってしまいました。また、他大学の先生への質問の際にも、自分の考えや質問を正しく伝えることも難しさを実感しました。自分の中では準備をある程度したつもりではあったものの、自分の勉強不足を悔やむばかりでした。他大学の先生方のレベルの高い発表を聞いていると、学年や年齢に関係なく英語やプレゼンテーションの能力を磨く必要があると感じました。

現地ではwelcome partyやfarewell partyにも参加させていただき、岩手医大と縁のある先生方とも交流させていただきました。また、初めてのHawaiiということで、おいしい食事や観光もわずかながら楽しませていただき、海外の雰囲気を味わってきました。英語圏でnativeな英語に触れる機会にもなり、学会中だけでなく滞在時間がとても有意義で貴重な経験となりました。

最後になりますが、このような貴重な機会を与えていただき、ご指導いただきました佐々木教授、長谷川先生、梅邑先生をはじめとする教室の先生方に心より御礼申し上げます。

屋成 信吾 (医学部研究科博士課程 2年)

今回、平成31年2月28日から3月2日にHyatt Regency Waikiki Beach Resort & Spa(Honolulu, Hawaii)で行われましたThe 35rd Congress of the Pan-pacific Surgical Association Japan Chapter(PPSA-JC)に参加させて頂きました。

「Penile metastasis in a patient with rectal carcinoma: a case report」という演題で発表させて頂きました。初めて英語での海外発表ということで事前準備の抄録作成、スライド作成、発表原稿作成など多くの戸惑いがあり、指導医の先生に多大な迷惑をかけながら、何とか進めました。

予演会での発表練習のため朝会に参加した際に自分の発表練習が不十分すぎることを痛感し、1週間後に再度機会を頂き、発表練習をさせて頂きました。予演会での発表練習以降はそれ以前よりも何度も発表原稿を読み込み、質疑応答に関しても考え得る想定質問に対する解答を準備して発表に臨みました。

口演発表の発表自体は練習通りに進みましたが、質疑応答では質問者の先生の意図がくみ取れず質問者の先生が意図していない返答をしてしまう場面もありました。自分の英語力の無さ、経験不足を痛感しました。

本学会には、他大学の外科系医師が多数参加しており、他大学の医師たちの発表を聞いて、英語力やプレゼンテーションスキルの素晴らしさなど大変勉強になりました。また、自分もそのように発表するために研鑽を積んでいかなければと思う機会となりました。

学会以外では観光も楽しませて頂きました。本学会に帯同してくださった長谷川先生がみんなを食事に連れて行ってくださったり、一緒に発表した先生方とハワイの街を歩きながら夕食を相談して食べに行ったり、楽しいひと時を過ごせました。

最後になりますが、こうした貴重な機会を与えて頂いた、佐々木章教授をはじめ、諸先生方に心よりお礼申し上げます。

高橋 智子 (医学部研究科博士課程2年)

今回、平成31年2月28日(木)~3月2日(土) Hyatt Regency Waikiki Beach Resort and Spa(ホノルル、ハワイ)で開催されました、The 34th Congress of the Pan-Pacific Surgical Association Japan Chapter(第35回環太平洋外科系学会日本支部会)に参加させていただきました。
私は平成31年に初期臨床研修をスタートすると同時に、本学外科学講座に入局、大学院にも入学させていただき、今回は大学院1年生としての参加となりました。本学会は若手外科医の英語での学会発表の登竜門として過去の諸先輩方も参加されており、海外学会での発表経験がなかった私にとっても良い挑戦の機会になると考え、先輩方の後を追うように参加を決めるに至りました。

当日は、[Desmoid tumor with familial adenomatous polyposis successfully treated by chemotherapy: a case report] という演題で、現地の正装であるアロハドレスに身を包み、口演での症例報告をさせていただきました。抄録準備からスライド、発表原稿の作成、発表練習、想定質問への対応まで指導医の先生方に手厚くご指導いただいたおかげで、自信を持って発表に臨むことができました。質疑応答では、日本語と同じパフォーマンスで回答するにはもっと語彙力が必要であることを痛感いたしました。また、他施設の若手医師たちの発表や活発なディスカッションを見て良い刺激となりました。学会最終日にはFarewell Party にも参加させていただき、同年代の医師達や学会を主催してくださった先生方と交流を深めることができたのも貴重な思い出となっています。

空き時間には同行した先輩方や同期とともにハワイ観光や美味しい食事を楽しみました。みんなで早起きをしてDiamond Headに登って見た日の出と美しいホノルルの景色は今でも忘れられません。

医師1年目という早い時期からこのような海外学会への参加機会を得られたことは本当に貴重な経験となり、今後の海外学会参加への意欲に繋がりました。そのために、このモチベーションを維持しながらこれからも継続的に医学や英語の学習に励んでいきたいと決意を新たにしております。今回このような機会を与えてくださり、熱心にご指導くださった佐々木章教授をはじめとする外科学講座の諸先生方に心より感謝申し上げます。

小泉 優香 (医学部研究科博士課程2年)

今回、平成31年2月28日から3月2日に、Hyatt Regency Waikiki(Honolulu,Hawaii)で行われましたThe 35th Congress of the Pan-Pacific Surgical Association Japan Chapter(第35回環太平洋外科系学会日本支部学術集会)に参加させていただきましたのでご報告させていただきます。

演題は「Cervical tuberculous lymphadenopathy: two case reports」で口頭発表をさせていただきました。

抄録作成から発表までの過程で最初の難関はスライド作りでした。指導医の石岡先生にはお忙しい中、何度も何度もスライドを添削していただき、なんとか間に合わせることができました。次に苦労したのは質疑応答です。緊張すると、言葉が耳に届かなくなってしまうのでなるだけ平常心で発表に臨むように心がけました。

本番ではやはり緊張しましたが簡単な質問には答えることができました。しかし、専門用語が混在する会話は理解できないことの方が多く、自分の英語の能力不足を痛感しました。次回、またこのような機会に恵まれた際には自分が伝えたいことを質疑応答で答えられるように普段から英語論文を多く読んだり、積極的に英語で話したりするなど努力していきたいと思います。

学会以外では先輩方とアメリカンサイズのステーキやハンバーガーを食べたり、サーフィンに挑戦したりと楽しいひと時を過ごすことができました。諸事情によりDiamond Head 登山ができなかったのは心残りです。

最後になりますが、このような機会を与えていただき、多大なるご指導をいただきました佐々木章教授をはじめ、諸先生方に心より御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

第34回環太平洋外科系学会日本支部学術大会(PPSA-JC)に参加して

高清水 清治

今回、The 34rd Congress of the Pan-pacific Surgical Association Japan Chapter(PPSA-JC)に参加させていただきました。本年度も引き続き、Hawaii(Honolulu)が開催地となっており、「Current status of laparoscopic surgery for colon cancer in obese patients at a single institution」という演題で発表させていただきました。大学院1年目にして初めての英語での海外発表ということで身の引き締まる思いをしたことを覚えています。

事前準備では抄録作成、スライド作りの段階から初めての英文校正を含めて、多くの戸惑いがありました。指導医の大塚先生に多大なご迷惑をかけながら、何とか進めることができました。学生時代から東南アジアを中心とした国々には積極的に足を運んでいましたが、観光地であるとはいえ、英語圏の国に滞在することが初めてであったことから、これをいい機会と捉えて、耳を英語に慣らすための準備を行いました。TED、CNN student newsといった無料のコンテンツを活用し、通勤や出張の空き時間を利用し、聞き流すことで耳を英語のリズムに慣らしました。TEDの特長は話者が英語圏から非英語圏まで幅広くいるので参考になること、日々内容が更新されていくので多様な話題に触れられることがあります。CNN student newsも同様に連日更新されるため、新鮮な世界のニュースに10分ほどの短時間で触れられること、映像もあり、飽きることなく繰り返し聴けることがあります。発表原稿については暗記するまで読み込み、基本的な言い回しや関連する語彙を増やすことで質疑応答の準備としました。発表当日は大変緊張しましたが、何とか終えることができました。質疑応答では自分の力不足、経験不足を感じるものとはなってしまいましたが、これからもまた頑張ろう、と思えるものでした。

初めて下り立ったハワイは想像以上に過ごしやすい観光地でありました。先輩方や同期のみんなといろんなお店を見て回ったり、ハワイの風、ハワイの音楽に包まれながらワイキキビーチで寝そべったり、特大のハンバーガー、特大のステーキを食べ、他愛のない話をしたりできたことはとても有意義でした。Farewell PartyでHalekulani hotel Hau terraceから目にした、ヤシの木々の間をワイキキ湾に沈む夕陽の美しさ、夕陽を浴びたダイヤモンドヘッドの光景は学会のクライマックスとして忘れられないものとなりました。

最後になりますが、こうした貴重な機会を与えていただき、多大なるご指導をいただきました先生方に心より感謝申し上げます。

 

佐々木 教之

平成30年2月16日から2月18日にHonolulu, Hawaiiで行われた第34回環太平洋外科系学会日本支部学術大会に参加させていただきましたので、報告いたします。

この学会は、外科系若手医師の英語発表の登竜門として、日本で初めて心臓移植を行われた故 和田寿郎先生が発起した会で、最近はHawaiiなどの海外で開催されています。私は平成29年4月に社会人大学院に入学し、大学院1年生として教室の先生方と参加させていただくこととなりました。

私はポスターセッションで症例報告「A case of esophageal carcinosarcoma diagnosed by mutation analysis」を発表しました。導入化学療法により癌種成分のみCRが得られた食道癌肉腫の症例で、癌腫・肉腫成分両方に次世代シークエンサーを用いた網羅的遺伝子解析を行い、諸説ある食道癌肉腫の組織発生の中でsingle-cell originであることが示唆された、という内容です。
指導教官である岩谷先生から、ポスターや発表原稿の作成、発表の仕方や質問対策まで手厚く指導していただいたおかげで、何とか乗り切ることができました。しかし、他の先生方の英語力やプレゼンテーションスキルは素晴らしく、自分の力不足を痛感しました。学会では分野にとらわれず様々な演題が発表されており、大変勉強になりました。

今回発表させていただいた食道癌肉腫の症例については、癌腫・肉腫成分両方にExome sequenceも行い、結果を日本癌学会総会で発表させていただきました。Hawaiiでの発表が私の大学院生としての出発点となったと感じています。今後は論文化に向けてさらに勉強していきたいと思います。

最後になりましたが、今回このような貴重な機会を与えていただき、岩谷先生、佐々木教授をはじめとする教室の先生方に感謝申し上げます。

 

木村 拓

今回私はHyatt Regency Waikiki Beach Resort & Spa(Honolulu)にて平成30年2月16日から2月20日にかけて開催された、第35回環太平洋外科系学会日本支部学術大会(The 35th PPSA-JC)に参加致しましたので、ご報告させて頂きます。
現在、私は岩手医科大学附属病院で2年次臨床研修医として研修させて頂いております。卒業と同時に外科学講座に入局させて頂き、大学院にも入学したため大学院2年生でもあります。大学院入学時にHawaiiで開催される今回の海外学会のことを教えて頂き、日本人主体で行われる海外発表の経験の少ない私のような若手医師に経験をさせて頂ける学会ということを聞き参加を決めました。

今回の学会は初めての海外学会で、大学院1年生で参加させて頂きました。医師1年目ということもあり学会発表の経験自体少なく、加えて英語も高校生の時以来触れる機会が少なかったため期待と不安の入り混じった気持ちであったことを覚えております。発表までには、私のために上司の先生方にお忙しい中時間を割いて頂きながら何度もリハーサルを行いました。熱心にご指導を頂き、何も持たずに発表できるようになるまで何度も練習しました。質疑応答に関しても考え得る想定質問に対する解答を準備して発表に臨みました。演題としては、私の大学院の研究テーマである「Effects of splenectomy on liver regeneration in a rat hepatectomy model, and availability of the extracted spleen as a source of transplanted cells」という内容で、ポスター形式で発表させて頂きました。発表自体は練習通りにスムーズに進みましたが、質疑応答では言いたいことをうまく伝えられない点があり、英語で対応する力の必要性を痛感致しました。反省点は多かったものの、自身の達成感は非常に大きいもので、それと同時に「次回こそ」という海外学会参加への推進力を得ることができました。

本学会には、岩手医科大学以外にもさまざまな大学の外科系医師が参加していました。発表全体を通して話し方や目線、スライドの構成等国内学会とは異なる点が多く、海外学会ならではの貴重な経験をさせて頂きました。夜には学会で開催されるWelcome party、Farewell partyに参加し、他大学の私のような若手医師に加えて上の先生方とも交流させて頂きました。発表後のFarewell partyでは私の発表内容に興味を持って頂いた先生方からも声をかけて頂き、有意義な時間を過ごすことができました。

また、学会以外では観光も楽しませて頂きました。教授をはじめ先生方に食事に連れていて頂き、楽しいひと時を過ごしました。豪雨のため海水浴ができなかったこと、太陽の昇るDiamond Headを見に意気込んで夜明け前に出発したものの、反対方向のバスに乗り同期の藤澤先生と2人、バスの中で夜明けを迎えたことなど若干の悔やまれる点はありましたが、本当に良い思い出となりました。

今回の学会を通して、たくさんの良い刺激を受けました。今回の反省点を活かし、ひとつひとつの学会で達成していく具体的な目標を持って、今後も学会活動への参加を積極的に行っていきたいと考えております。

最後になりますが、このような機会を私に与えて下さりご指導を頂いた、教授をはじめとする先生方や、支援して頂いた皆様にこの場を借りて感謝申し上げます。本当にありがとうございました。

 

藤澤 良介

今回、平成30年2月16日から18日に、Hyatt Regency Waikiki(Honolulu, Hawaii)で行われましたThe 34th Congress of the Pan-Pacific Surgical Association Japan Chapter(第34回環太平洋外科系学会日本支部学術集会)に参加させていただきました。

日本人のみでありながら、若手の海外発表を見据えた学会であり、これから必要とされるだろう英語での学会発表の良い経験になると考え参加させていただきました。また、国内の若手医師との交流を楽しみにして参加いたしました。

私はポスター発表での症例報告で発表をさせて頂きました。Giant gastric gastrointestinal stromal tumor located in the left thoracic cavity secondary to an esophageal hiatal herniaという症例について報告いたしました。指導医の先生方にご指導いただきながらポスター、発表原稿を入念に準備できたおかげで、発表自体は滞りなく行うことができました。しかしながら、質疑応答となると、質問者の先生の意図がくみ取れず返答に困ってしまいました。自分の英語力の無さと、経験の少なさを痛感するとともに悔しい思いでいっぱいになりました。今後の国内・海外ともに学会発表へのモチベーションになるとともに、危機感を持つ良い経験となりました。また他大学の医師の方々が流暢な英語で口演発表・質疑応答をされているのを見て私自身もその舞台に立つべく研鑽していかなければならないと強く心に刻みました。
現地では学会主催のWelcome Partyに加え、終了後のFarewell Partyも参加させていただきました。いずれも他大学医師と交流する良い経験となりました。学会で現地の正装であるアロハシャツを着て発表したことも新鮮で良い思い出となりました。海外旅行の経験も少なく、英語で会話をする経験が少なかった私にとっては、英語圏での数日間の滞在は非常に有意義なものとなりました。

今回の演題ですが、その後英語論文という形で発表することができました。英語論文雑誌Surgical Case Reportに“Giant gastrointestinal stromal tumor of the mediastinum associated with an esophageal hiatal hernia and chest discomfort: a case report”というタイトルで掲載することができ、学会発表から論文へと形にするという一連の流れも経験することができました。

最後に、私にとって初めての学会発表、さらに英語での発表ということもあり、準備段階から非常に苦労いたしました。しかしながら先生方の辛抱強いご指導のおかげで学会発表、加えて論文という形までたどり着くことができました。このような機会を与えてくださった佐々木章教授をはじめ、諸先生方に心より御礼申し上げます。

第33回環太平洋外科系学会日本支部学術大会(PPSA-JC)に参加して

岩手医科大学外科学講座 大学院2年生 二階 春香

今回、平成28年9月9日から9月11日に、Pacific Beach Hotel(Honolulu,Hawaii)にて行われた第33回環太平洋外科系学会日本支部学術大会(PPSA-JC)に参加いたしましたので、ご報告したいと思います。

今回の学会は、私にとって初めての海外学会でした。4月に入局し、すぐに本学会のことを聞き、非常に嬉しく思った半面、英語に自信がなく不安もありましたが、本学会は初めて国際学会で発表する若手医師の支援を目的としていたため、参加することを決めました。

発表は、ポスター討論で、症例報告(演題名:Laparoscopic splenectomy for isolated splenic metastasis of ovarian cancer with severe obesity)を行いました。原稿は出発前に何度も何度も自主練習はして、内容はほぼ暗記して臨みました。実際の発表では、普段あまり緊張はしない方ではあるのですが、英語に自信がないせいか、いつもの国内学会でのポスター発表とは違い、不思議な緊張感がありました。繰り返し練習してきた発表は完遂できたのですが、質疑応答ではうまく英語で答えることができず、自身の英語力のなさを痛感いたしました。

本学会には、他大学からも若手医師が多数参加しており、消化器外科だけではなく、形成外科や耳鼻咽喉科・頭頚部外科など、他科の医師も多く参加しておりました。自身の発表だけでなく、他大学の若手医師による発表を聞くことができ、大変良い刺激を受けました。特に、シンポジウムで発表されていた先生方の中にも、若手医師も数名おり、発表だけでなく質疑応答にもしっかりと英語で回答しており、自身のスキルアップは必要であると感じました。

 

また、今回の学会では9月9日にWelcome party、9月10日にFarewell partyと2つの交流会が設けられており、両交流会にも参加し、他大学の先生方とも交流することができました。交流会では、発表についての感想やアドバイスなど温かいお言葉をいただき、若手医師との交流もできました。普段の国内学会では他大学の医師と交流する機会はあまりないので、とても貴重な時間であったと思います。

最後に、第33回環太平洋外科系学会日本支部学術大会に参加して、今後の自身の課題ができました。今回は英語原稿で精一杯で、それ以上の質問や討論はできない状態でしたが、次回の国際学会の際には内容、原稿はもちろんのこと、討論までしっかり完遂することを目標とし、今後も継続的に英語は学んでいかなければならないと実感いたしました。このような機会をいただいたことに非常に感謝しております。

「The 33rd congress of the Pan-Pacific Surgical Association Japan Chapter(PPSA JC)」に参加して

岩手医科大学外科学講座 大学院4年生 天野 怜

2016年9月9日から3日間、The 33rd congress of the Pan-Pacific Surgical Association Japan Chapter(PPSA JC)に参加させていただきました。本年度はHawaii(Honolulu)が開催地となっており、自分にとって初めての海外発表・英語発表であり、「Neuroendocrine tumor of the common bile duct presenting as an extramural nodule: a case report」という演題で発表させて頂きました。

現在、私は大学院3年目ということもあり学会発表の経験は少なく、右も左も分からず非常に緊張したことを覚えています。また、若手の先生も多く、非常に良い刺激となりました。今回の発表を通して、海外で発表をするということは言語・知識の面で、様々な視点や幅広い知識が求められ、準備段階から非常に苦労した事を覚えておりますが、準備から発表を通し多くの知識・刺激を得ることができたと感じております。そして、今回の発表に限りませんが、このような発表の場は自分の視野・見識を広げ、プレゼンテーションの質を高めるための、非常に有意義な機会であることも実感いたしました。

また、今回は開催地がHawaiiということもあり、現地ではアロハシャツ(正装)を着用し、Welcome party・Farewell Partyにも参加させていただきました。プライベートな時間もあり、車を借りHawaii観光もでき非常に有意義な時間を過ごすこともできたため、異文化に触れる良い経験となりました。今後も、学会活動に積極的に参加していければと考えております。

最後になりますが、今回この様な機会を与えて頂き、発表を通じて自分は大きく成長させられたと感じております。多大なる御指導を頂きました先生方、支援を頂きました皆様には心より感謝申し上げます。

岩手医科大学外科学講座 大学院4年生 畑中 智貴

2016年9月9日から9月11日の3日間、Pacific Beach Hotel(Honolulu.Hawaii)にて開催された第33回環太平洋外科系学会日本支部学術大会(The 33rd congress of the Pan-Pacific Surgical Association Japan Chapter)に参加させていただきました。医師になって3年目でしたが、それまで学会発表の経験は少なく、当然のことながら初めての国際学会の機会となりました。

発表はポスター形式で、私の演題は「Perioperative management of bariatric surgery for severely obese patients」でした。初めての英語での発表、質疑応答とのこともあり準備段階から非常に苦労したことを覚えています。英語に不慣れであったため、せめて英語でのプレゼンテーションの質を上げようと発音や文章の区切りに注意し、幾度となく発表練習を行い、質疑応答に備え可能な限りの予備知識を予習して臨みました。発表当日はそれまで国内の学会で味わったことのない程に緊張しました。発表は事前に原稿を暗記していたこともあり比較的スムーズに行えましたが、質疑応答では質問の要旨を掴み回答するのに非常に苦労しました。当然のことながら、国際学会での発表は知識・言語力共に多くを求められることを痛感する良い機会となりました。

本学会は初めて国際学会に参加する若手医師の支援を目的としていることもあり、私たちの他にも多くの若手医師が参加しておりました。中には発表・質疑応答共に流暢な英語で発表されている先生もおり、自身のスキルアップの必要性を感じ、非常に良い刺激となりました。学会の前後に行われたWelcome party、Farewell partyの二つの交流会では他大学の先生方から知己に富んだお話を聞く機会もあり、非常に有意義なものとなりました。

最終日にはお休みをいただき、一緒に参加した二階先生、天野先生とレンタカーを借りてオアフ島をドライブや食事をし、夏休みとしても良い時間を過ごすことができました。

最後になりますが、このような貴重な機会を与えて頂き、御指導いただいた先生方、支援いただいた皆様に心よりの感謝を申し上げます。

2013年 IWATE Wound Closure Seminar EARLY EXPOSURE SESSION

今年もIWATE Wound Closure Seminar, Early Exposure Sessionが、5月14日に盛岡グランドホテルにて行われ、本学医学部5年生、6年生が多数参加いたしました。
まず基調講演として、国立成育医療研究センターの笠原群生先生が「外科医になるってどんなこと?移植外科医の巻」ということで、肝移植、特に小児についてお話しいただきました。次に、四谷メディカルキューブの笠間和典先生が「外科医の挑戦 ~Surgery has no border~」ということで、肥満症手術について熱く御講演いただきました。

その後、学生さんが手術用縫合糸を用いた縫合体験や、腹腔鏡を用いた縫合結紮などを行いました。先生方のアドバイスを聞きながら、真剣に縫合・結紮を行っていました。最後に希望者10名による縫合コンテストが行われました。皆さん甲乙つけがたい出来上がりでしたが、3位:6年生の畑中君、2位:5年生の森君、1位:5年生の島田君という結果になりました。

会の終了後に懇親会が行われ、食事をしながら、学生さんとの交流を深めました。会の終盤に、その日に御講演いただいた笠間先生がご出演された「革命ドクター:絶望の命を救う奇跡の名医」という番組(めんこいテレビ)が会場で放映され、学生さん達も御講演いただいた先生のすごさを実感していました。

2次会はヌッフドパブにて行われ、皆さんビールやワインを片手に、普段では聞けないような、今後の進路や外科の医局についてお話を聞いていました。

来年はさらに多くの学生さんの御参加をお待ちしております。

教育実習生の皆様へ

充実した実習を送るために、外科分野で使用する略語集のワードファイルを添付しますので、各自ダウンロードして覚えてきてください。

略語集.doc